今回はイギリスのロックバンド、Oasisの『Whatever』のご紹介です。
1994年にリリースされたOasisの名曲「Whatever」。誰しも一度は聴いたことのあるであろうイントロが素敵な一曲です。アコギと、それに続く弦楽器のオーケストラ(ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)が丁度良すぎる具合に混ざり、聴いている人たちは思わず心地よさを覚えるほど。そんなイントロから始まるこの曲の歌詞は、もちろんカッコよすぎるくらいにカッコいい。
歌詞と和訳
I’m free to be whatever I
Whatever I choose, and I’ll sing the blues if I want
I’m free to say whatever I
Whatever I like if it’s wrong or right, it’s alright
俺は自由だ 何になろうと
何を選ぼうと、歌いたきゃブルースだって歌う
俺は自由だ 何を言おうと
俺が好きなものが良かろうが悪かろうが、そんなのどうだっていいんだ
Always seems to me
You only see what people want you to see
How long’s it gonna be
Before we get on the bus and cause no fuss
Get a grip on yourself, it don’t cost much
いつだって思う
お前は人が欲しがるものを見てばかりだ
いったいいつになるんだろうな
俺たちが大人しくバスに乗れる日が来るのは
自分を持てよ そんな難しい事じゃない
Free to be whatever you
Whatever you say if it comes my way it’s alright
You’re free to be wherever you
Wherever you please, you can shoot the breeze if you want
お前が何になろうが
何を言おうが俺のことなんか気にすんな
どこに居たっていいんだ
お前が望むなら、そこでお喋りしてやってもいいんだぜ
It always seems to me
You only see what people want you to see
How long’s it gonna be
Before we get on the bus and cause no fuss
Get a grip on yourself, it don’t cost much
いつだって思う
お前は人が欲しがるものを見てばかりだ
いったいいつになるんだろうな
俺たちが大人しくバスに乗れる日が来るのは
自分を持てよ そんな難しい事じゃない
Free to be whatever I
Whatever I choose, and I’ll sing the blues if I want
俺は何になろうと自由で
何を選ぼうと、歌いたきゃブルースだって歌うんだ
Here in my mind
You know you might find
Something that you
You thought you once knew
But now it’s all gone
And you know it’s no fun
You know it’s no fun
And you know it’s no fun
俺の心はここにある
お前はきっと見つけられるはずだ
一度は知ったはずなのに
今じゃ全部忘れちまってんだ
それじゃ面白くねえだろ
そう、つまらねえんだ
つまらねえって知ってるだろ
I’m free to be whatever I
Whatever I choose, and I’ll sing the blues if I want
I’m free to be whatever I
Whatever I choose, and I’ll sing the blues if I want
俺は何になろうと自由で
何を選ぼうと、歌いたきゃブルースだって歌うんだ
Whatever you do, whatever you say
Yeah, I know it’s alright
Whatever you do, whatever you say
Yeah, I know it’s alright
お前が何をしようと、何を言おうと
俺は知ってる 全て上手くいくさ
解説
『Whatever』の意味
『Whatever』は直訳すると、「~するのは何でも」といった意味と、「どうでもいい」という前者とはだいぶかけ離れた意味を持ち合わせています。歌詞では「free」や「it’s alright」などのポジティブな単語が度々出てくるので、私はリアムやノエルが「F**kin’ whatever」なんて言ってる姿が浮かぶのを頭の中に留めておいて、「~するのは何でも」の意味で受け取りました。
作詞をしたノエルは、「自由」を何度も歌詞に登場させ、それを誰かに何度も訴えています。何になろうと自由で、何を選ぼうと歌いたきゃブルースだって歌う。俺はずっとありのままの自分でいること、ありのままの自分を見てくれよってメッセージも受け取れます。
一方、ノエルが訴えかけている相手は人が欲しがるものを見てばかり。歌詞からムンムンに出る相手の自信のなさには、まさにノエルから「ロックじゃねえ」とツッコミが入りそうな勢いです。
そんなツッコミはさておき、相手が何をしようと何を言おうと全て上手くいく、と歌詞の最後で言い切ります。何でもできるってことは、つまり「自由」であること。周りなんか気にせず比較せず、自分に正直でありのままで居ることこそ『Whatever』のメッセージではないかなと思いました。何でもできる、何でも言える、何でも歌えるOasisであり「自由」だからこそ、スターダムにのし上がることができたのかもしれません。結成して勢いのある中、兄弟ケンカで解散し、約15年振りに再結成するのも、「Whatever Oasis do, they know it’s alright.」だったのでしょうか。
収録アルバム
『Time Flies… 1994-2009』(2010年)
2010年にリリースされた3作目のベストアルバムです。Oasis史上最後のリリースとなったベストアルバム。歴代シングルを網羅しており、イギリス本国ではチャート1位を獲得し、他国でもチャート上位にランクインしました。同アルバムには、『Wonderwall』も収録されています。
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