今回はイギリスのロックバンド、Oasisの『Wonderwall』のご紹介です。
Oasisは1991年に結成されましたが、2007年に兄弟喧嘩を理由に解散し、2024年に再結成した特殊なバンドです。
『Wonderwall』は、イギリスのロックバンドOasisが1995年にリリースした楽曲で、彼らの代表曲の一つとされています。この曲はOasisのアルバム「(What’s the Story) Morning Glory?」に収録され、全世界で大ヒットしました。
また、『Wonderwall』は90年代のブリットポップの象徴的な曲として評価され、Oasisの成功に大きく貢献しています。特徴のあるイントロやメロディ、印象的な歌詞は、今も多くの人々に愛され、カラオケやギターなどでも歌われ続けている、そんな一曲です。
歌詞と和訳
Today is gonna be the day
That they’re gonna throw it back to you
By now, you should’ve somehow
Realized what you gotta do
I don’t believe that anybody
Feels the way I do about you now
ついにお前にツケがまわってくる
今日はそんな日になるだろう
お前は何とかして気付くべきだった
お前が何をすべきかを
お前の事をこんな風に思っているのは
俺以外いないはずさ
Backbeat, the word was on the street
That the fire in your heart is out
I’m sure you’ve heard it all before
But you never really had a doubt
I don’t believe that anybody
Feels the way I do about you now
騒々しい野次馬たちのように、街では噂になっている
お前の情熱は燃え尽きたって
そんなことは前から言われていたことだったし
お前の気持ちが揺らいだなんてことはなかっただろ
お前の事をこんなに思っているのは
俺以外いないはずさ
And all the roads we have to walk are winding
And all the lights that lead us there are blinding
There are many things that
I would like to say to you, but I don’t know how
俺たちが歩む道のりは険しく
俺たちを導く灯りは眩くて何も見えない
お前に話したいことは山の様にあるが
とても話し切れないんだ
Because maybe
You’re gonna be the one that saves me
And after all
You’re my wonderwall
なぜって、たぶんだ
お前だけが俺を救える唯一の存在だと思うんだ
つまり言いたいことは、
お前は俺の『魔法のような壁』さ
Today was gonna be the day
But they’ll never throw it back to you
By now, you should’ve somehow
Realized what you’re not to do
I don’t believe that anybody
Feels the way I do about you now
ついにお前にツケがまわってくる
今日はそんな日になるはずだった
お前は何とかして気付くべきだった
お前が何をすべきでないかを
お前の事をこんな風に思っているのは
俺以外いないはずさ
And all the roads that lead you there were winding
And all the lights that light the way are blinding
There are many things that
I would like to say to you, but I don’t know how
お前を導く道のりは険しく
俺たちを照らす灯りは眩くて何も見えない
お前に話したいことは山の様にあるが
とても話し切れないんだ
I said maybe
You’re gonna be the one that saves me
And after all
You’re my wonderwall
だから、たぶんだ
お前だけが俺を救える唯一の存在だと思うんだ
つまり言いたいことは、
お前は俺の『魔法のような壁』さ
I said maybe
You’re gonna be the one that saves me
And after all
You’re my wonderwall
だから、たぶんだ
お前だけが俺を救える唯一の存在だと思うんだ
つまり言いたいことは、
お前は俺の『魔法のような壁』さ
解説
『Wonderwall』の意味
『Wonderwall』は英単語としては存在していません。つまり、造語ということになります。「Wonder」と「Wall」でそのままの意味を繋げると「不思議な壁」という意味になります。『Wonderwall』というと、2019年に岡山天音や若葉竜也などが出演している映画がやっていましたね。
言葉としてありそうでないだけに、なんとなく意味も掴み辛いような気もします。。
歌詞の中では、「お前だけが俺を救える唯一の存在」=「Wonderwall」と書かれています。つまり、「Wonderwall」は「俺」の中の絶対的支柱として認識されている存在になります。
ノエルが当時の恋人に捧げた曲!?
『Wonderwall』は当初は『Wishing Stone』として楽曲をリリースする予定だったんだとか。
今となっては、「You’re my wonderwall」が「You’re my wishing stone」になっていた可能性があると思うと、個人的にはよくぞ「Wonderwall」にしてくれたって思います(笑)
それはさておき、『Wonderwall』は当時のノエルの恋人でのちに結婚相手となったメグ・マシューズに向けて書いた曲との話がありました。その後ノエルとメグが離婚してからは、彼女に向けた曲ではなく「自分を助けてくれる架空の人物」に向けて書いた曲としています。
すごい都合いいように思いますが、それがギャラガー兄弟って感じもします
映画『Mommy』の挿入歌として
カナダ出身の俳優であり監督でもあるグザヴィエ・ドランが指揮を執る映画『Mommy』。その映画のワンシーンに、Oasisの『Wonderwall』は挿入歌として使われています。
この映画は、未亡人となった女性が、ADHDをもつ彼女の息子と生活を共にし日常を描いた作品です。この映画で特徴的なのが、カメラの画角です。一般的な映画の画角はシネマスコープやビスタサイズと呼ばれる横長のものが多いですが、この映画では1:1の正方形で始まります。その正方形が、映画の開始時はかなりの違和感ですが観てる我々は次第に慣れていく、そんな演出も未亡人の女性とADHDを持つ息子の生活の窮屈さを表現しているのかもしれません。
ですが、そんな息子の生活の窮屈さ、そして物理的に観ている我々の視野である映画の画角を広げるシーンがあります。その時に流れる曲が、今回ご紹介している曲『Wonderwall』です。
ぜひ映画を観ていただきたいところですが、映画の中で息子が『Wonderwall』を聴きスケートボードに乗りながら目の前を手でこじ開けるシーンがあります。その時に1:1の正方形だった画角が突然シネマスコープの横長にまで広がり、一気に開放感を感じる、そんな特徴的なシーンに挿入歌として採用されています。
この曲の特徴でもある、始まりの咳払いを聴いた瞬間「おっ!」となり、『Wonderwall』のイントロが流れ始めるこのシーンは鳥肌モノです…
\映画『Mommy』が観れる!/
収録アルバム
『(What’s The Story) Morning Glory?』(1995年)
1995年にリリースされた2ndアルバムで、発売直後から世界中で爆発的な大ヒットをし、Oasis最高の売り上げを記録しました。
同アルバムには、『Don’t look back in anger』も収録されています。
『Stop The Clocks』(2006年)
2006年にリリースされた2作目のベストアルバムです。イギリス本国ではチャート最高順位は2位だったものの、日本では初登場で1位を飾りました。
『Time Flies… 1994-2009』(2010年)
2010年にリリースされた3作目のベストアルバムです。Oasis史上最後のリリースとなったベストアルバム。歴代シングルを網羅しており、イギリス本国ではチャート1位を獲得し、他国でもチャート上位にランクインしました。
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