今回ご紹介する内容は、『ミッション:インポッシブル』歴代シリーズ一覧です。
ハリウッドを代表するアクションスパイ映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ。主演のトム・クルーズ演じるイーサン・ハントの超人的なアクションと、世界規模のミッションが繰り広げられる本シリーズは、1996年の第1作から現在まで、多くのファンを魅了し続けています。
この記事では、『ミッション:インポッシブル』の歴代全作品を公開順に一覧で紹介しながら、それぞれのあらすじ(ネタバレなし)も紹介していきます。また、「初めて観るけど、どの順番で観ればいいの?」という方のために、おすすめの鑑賞順や最新作『ファイナル・レコニング』までの流れもまとめています。
これからシリーズを観たい方も、過去作を振り返りたい方も、ぜひ参考にしてください!


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歴代作品一覧と時系列
『ミッション:インポッシブル』シリーズの歴代作品一覧は、以下の通りです。
また、作品の流れは「公開順=時系列順」になっているため、公開された順に観れば物語の流れは自然に理解できます。
ただし、シリーズを通して登場するキャラクターや伏線が多いため、なるべく飛ばさずに順番通り観るのがベストです。
公開作品 | 作品概要 |
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![]() | 『ミッション:インポッシブル』 原題:Mission: Impossible 公開:1996年 監督:ブライアン・デ・パルマ |
![]() | 『ミッション:インポッシブル2』 原題:Mission: Impossible II 公開:2000年 監督:ジョン・ウー |
![]() | 『ミッション:インポッシブル3』 原題:Mission: Impossible III 公開:2006年 監督:J・J・エイブラムス |
![]() | 『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』 原題:Mission: Impossible – Ghost Protocol 公開:2011年 監督:ブラッド・バード |
![]() | 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』 原題:Mission: Impossible – Rogue Nation 公開:2015年 監督:クリストファー・マッカリー |
![]() | 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』 原題:Mission: Impossible – Fallout 公開:2018年 監督:クリストファー・マッカリー |
![]() | 『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』 原題:Mission: Impossible – Dead Reckoning – Part One 公開:2023年 監督:クリストファー・マッカリー |
![]() | 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』 原題:Mission: Impossible – The Final Reckoning 公開:2025年 監督:クリストファー・マッカリー |
『ミッション:インポッシブル』(1996年)

作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル |
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原題 | Mission: Impossible |
製作年/国 | 1996年/アメリカ |
上映時間 | 110分(1時間50分) |
ジャンル | サスペンス/アクション |
監督 | ブライアン・デ・パルマ |
脚本 | デヴィッド・コープ ロバート・タウン スティーヴン・ザイリアン |
キャスト | トム・クルーズ ジョン・ヴォイト ヘンリー・ツェーニー ジャン・レノ ヴィング・レイムス エマニュエル・ベアール 他 |
あらすじ
アメリカの極秘諜報機関「IMF(Impossible Mission Force)」に所属するエリートスパイ、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ある極秘任務にチームで挑む。しかし、作戦は何者かによって筒抜けにされ、仲間たちは次々と命を落としていく。
任務失敗の責任を問われたイーサンは、国家機密である“NOCリスト”の流出を仕組んだ裏切り者の疑いをかけられ、組織から追われる身に。
無実を証明するため、イーサンは孤独な逃亡者として、真の裏切り者を突き止めるためのミッションに挑むことになる。限られた仲間とともに、世界をまたにかけた頭脳戦が始まる――。
見どころ
原点にして頂点。イーサン・ハントの伝説はここから。
シリーズの中でも異色とされる本作は、後年のようなド派手なアクションとは一線を画し、サスペンス要素と静かな緊張感を重視したスパイスリラーとして際立っています。最大の見どころは、やはり“あの”宙吊りの潜入シーン。音を立てることすら許されない無音のミッションは、観ている人の呼吸までも奪う程の緊迫感に満ちていて、今なお映画史に残る名場面とされています。また、誰が味方で誰が裏切り者なのか分からないまま進んでいくストーリーは、観る人の推理力を試すかのような構造で、シリーズの中でも最も「謎解き」の要素が強いです。
監督は『アンタッチャブル』『ミッドナイト・クロス』などで知られるサスペンスの名匠ブライアン・デ・パルマ。彼の特徴でもある分割画面や緻密なカメラワークが随所に生かされ、アクションでありながら映像美も堪能できる仕上がりになっています。本作以降の作品で活かされる設定やキャラクターの原点がここにあるので、シリーズを通して観るなら見逃せない一作。派手なだけではない、「静かなスリル」を求める映画ファンにこそ刺さる作品です。
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『ミッション:インポッシブル2』(2000年)

作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル2 |
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原題 | Mission: Impossible II |
製作年/国 | 2000年/アメリカ |
上映時間 | 124分(2時間4分) |
ジャンル | アクション |
監督 | ジョン・ウー |
脚本 | ロバート・タウン |
キャスト | トム・クルーズ ダグレイ・スコット タンディ・ニュートン リチャード・ロクスバーグ ヴィング・レイムス 他 |
あらすじ
IMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)に下された新たな任務。それは、かつて同じIMFに所属していた裏切り者、ショーン・アンブローズが強奪した、生物兵器「キメラ」とその解毒剤「ベレロフォン」を回収するというものだった。
イーサンは、優秀な女泥棒ナイア・ホール(タンディ・ニュートン)をチームに迎え、彼女がかつて関係を持っていたアンブローズのもとに潜入させる。愛と任務の狭間で揺れるイーサン。やがて、ウイルス兵器を巡るタイムリミット付きのミッションが、シドニーの街を舞台に展開していく――。
見どころ
スタイルは大胆に、アクションは過激に。シリーズ屈指の異色作。
第1作の静かなサスペンスから一転し、シリーズ第2作はスタイリッシュで大胆なアクションが全面に押し出された、ジョン・ウー節が全開の作品です。二丁拳銃、スローモーション、多用される白いハトといったビジュアルは監督のトレードマークのようなもので、スパイ映画というよりは、もはや「美学としてのガンアクション」を楽しめます。特に後半のバイクチェイスと肉弾戦は圧巻で、当時のハリウッドアクションを象徴するかのスケール感があります。
また、シリーズの中でも本作は、イーサンが感情的な人間味を見せる数少ないという評価がされており、ヒロインとの恋愛がメインストーリーに深く関わってくる点も、本作の特徴です。イーサン・ハントというキャラクターの内面に触れられる、珍しい作品でもあります。ストーリーの完成度や脚本面では賛否が分かれるが、映画としての記憶に残る映像体験という意味では、間違いなくシリーズの中でも異色の一作です。
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『ミッション:インポッシブル3』(2006年)

作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル3 |
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原題 | Mission: Impossible III |
製作年/国 | 2006年/アメリカ |
上映時間 | 126分(2時間6分) |
ジャンル | アクション |
監督 | J・J・エイブラムス |
脚本 | J・J・エイブラムス アレックス・カーツマン ロベルト・オーチー |
キャスト | トム・クルーズ ヴィング・レイムス サイモン・ペッグ ローレンス・フィッシュバーン フィリップ・シーモア・ホフマン ジョナサン・リース=マイヤーズ マギー・Q 他 |
あらすじ
過酷な任務を乗り越えてきたIMFエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、現場を離れ、教官として後進の育成に従事していた。私生活では恋人ジュリアと平穏な日々を送り、スパイであることを隠して静かに暮らしている。
しかし、かつての教え子が敵組織に捕らえられたことをきっかけに、イーサンは再び現場に復帰することに。敵の黒幕は、非情な武器商人オーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)。冷酷な彼が狙うのは「ラビットフット」と呼ばれる謎の兵器だった。
やがてデイヴィアンの手はイーサンの私生活にも及び、ジュリアの命が危険にさらされる。イーサンは、愛する人を守るため、そして世界を救うため、かつてない覚悟を持ってミッションに挑む。
見どころ
私情と任務が交差する、シリーズ随一の“感情”のミッション。
本作の最大の魅力は、シリーズで初めて「イーサン・ハントの私生活と感情」に深く踏み込んだ点です。これまでは任務に徹する冷静なプロフェッショナルだったイーサンが「愛する人を守るために戦う男」として描かれており、キャラクターとしての厚みが一気に増しています。
また、敵役のオーウェン・デイヴィアンを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンの存在感は本当に圧倒的。淡々とした口調で脅迫を繰り返す姿は恐怖そのもので、シリーズ屈指の「本当に怖い悪役」として語られることも多いくらい。
シリーズとしては、初めて「チームプレイ」の要素が強調されているのも注目点です。IMFの仲間たちがしっかり活躍し、イーサンだけに依存しない作戦構成となっており、その後の作品につながるチームの原型がここで確立されました。
監督を務めたのは、後に『スター・ウォーズ』新三部作でも手腕を振るうJ・J・エイブラムス。本作が彼の劇場用映画デビュー作でもあります。スピーディーな展開と感情に訴える演出が絶妙で、サスペンスとアクションの上手く混ざったストーリーが非常に観やすく面白いです。
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『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011年)

作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル |
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原題 | Mission: Impossible – Ghost Protocol |
製作年/国 | 2011年/アメリカ |
上映時間 | 132分(2時間12分) |
ジャンル | サスペンス/アクション |
監督 | ブラッド・バード |
脚本 | ジョシュ・アッペルバウム アンドレ・ネメック |
キャスト | トム・クルーズ ジェレミー・レナー サイモン・ペッグ ヴィング・レイムス ポーラ・パットン ミカエル・ニクヴィスト レア・セドゥ 他 |
あらすじ
ロシア・クレムリンで起きた爆破テロの容疑をかけられ、IMFは全世界から事実上の解体を宣告される。IMFエージェントであるイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、無実を証明するどころか、正式なサポートも補給も一切受けられない「ゴースト・プロトコル」を発動される事態に直面する。
仲間は、ごく少数。通信分析官のベンジー(サイモン・ペッグ)、過去に深い因縁を持つ女エージェント・ジェーン(ポーラ・パットン)、そして正体不明の分析官・ブラント(ジェレミー・レナー)。イーサンはこの即席チームとともに、世界を崩壊へ導く核戦争を阻止すべく、ドバイ、インド、モスクワを舞台に、過酷で制限だらけの任務に挑む。
見どころ
国家を捨てたスパイたちの、最も無謀で最も高層なミッション。
本作はシリーズの大きな転換点であり、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが「一人のスパイ」から「チームのリーダー」へと進化した作品でもあります。特にIMFの正規支援が一切ないという状況の中、即席のチームで任務を遂行していく展開は、サバイバル感とリアリティがあり、観客をより引き込む内容となっています。
また、本作で最も有名なシーンは、やはりドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」でのスパイダーマンばりの垂直アクションです。実際にトム本人が命綱のみでガラス面を登ったというこのシーンは、観る者すべての手に汗を握らせる迫力があり、アクション映画史に残る名場面となりました。
さらに、ベンジーが本格的にチームの一員として活躍するようになり、コミカルな掛け合いがまた面白い。ハラハラと緊張感だけでなく、笑いも交錯するバランスの取れた一本です。
監督は『Mr.インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』などで知られるブラッド・バード。これが彼の実写映画デビュー作ですが、アニメで培ったテンポ感と映像センスを活かし、シリーズ屈指のスピード感とビジュアルの鮮やかさを両立させています。
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『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年)

作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション |
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原題 | Mission: Impossible – Rogue Nation |
製作年/国 | 2015年/アメリカ |
上映時間 | 131分(2時間11分) |
ジャンル | サスペンス/アクション |
監督 | クリストファー・マッカリー |
脚本 | クリストファー・マッカリー ドリュー・ピアース |
キャスト | トム・クルーズ ジェレミー・レナー レベッカ・ファーガソン サイモン・ペッグ ヴィング・レイムス アレック・ボールドウィン ショーン・ハリス 他 |
あらすじ
IMFは、前作での暴走を理由にCIAに吸収され、組織としての存在を失っていた。そんな中、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、かねてから独自に追っていた謎の国際的組織「シンジケート」の存在を裏付ける証拠を掴もうとする。
この「反IMF」とも言える敵は、かつて各国の情報機関で活動していたエージェントたちが集まった秘密結社。イーサンは、公式には解体されたIMFの仲間であるベンジー、ブラント、ルーサーと再びチームを組み、国家の支援なしで敵の正体に迫っていく。
そしてもう一人、謎多き女スパイ、イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)が登場。彼女は敵なのか味方なのか——全世界を巻き込んだスパイ戦の幕が上がる。
見どころ
正体不明の組織 vs 消されたIMF。
『ローグ・ネイション』は、スパイ映画としての緊張感とアクション映画としてのスリル、その両方を極限まで高めたシリーズの中でも評価の高い一作です。何より冒頭から、あの有名な「飛行機の外壁にしがみつく」シーンで観客の心を掴みます。もちろんこのスタントもトム・クルーズ本人がノースタントで実施しており、尋常ではない迫力が映像にそのまま焼き付けられています。
また、本作の魅力は「頭脳戦」の面白さにもあります。敵組織シンジケートは、力ではなく情報と裏工作でじわじわと世界を崩壊させていくタイプの敵であり、イーサンたちも真正面からぶつかるだけではなく、時に潜入、時に偽装、時に心理戦を仕掛けながらミッションを進めます。
新キャラクターのイルサ・ファウストは、シリーズ屈指の存在感を放つ女性キャラクターです。単なるヒロインではなく、イーサンに並ぶ実力と精神力を持つスパイとして描かれており、彼女の登場によって物語に新たな緊張感と奥行きが生まれました。シリーズを象徴するキャラクターとして、以後も重要な役割を担っていくことになります。
監督を務めたのはクリストファー・マッカリー。彼はこの作品以降、シリーズの中心監督としてトーンを統一し、世界観の深化を担っていきます。本作でもその手腕は冴え渡り、アクション・脚本・編集のどれを取っても非常に完成度の高い一本に仕上がっています。
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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年)

作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/フォールアウト |
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原題 | Mission: Impossible – Fallout |
製作年/国 | 2018年/アメリカ |
上映時間 | 147分(2時間27分) |
ジャンル | アクション |
監督 | クリストファー・マッカリー |
脚本 | クリストファー・マッカリー |
キャスト | トム・クルーズ レベッカ・ファーガソン サイモン・ペッグ ヴィング・レイムス アレック・ボールドウィン ショーン・ハリス ヴァネッサ・カービー ヘンリー・カヴィル 他 |
あらすじ
過去のミッションで逮捕された敵・ソロモン・レーンを信奉する残党組織「アポストル」が、世界同時多発テロを計画しているという情報が入る。標的はバチカン、エルサレム、そしてメッカ。人類の宗教的中枢を一気に破壊することで、世界を混乱に陥れようという陰謀を企む。
IMFは、プルトニウムの入手を目指して秘密裏に作戦を開始するが、作戦の途中でその核物質を敵に奪われてしまう。責任を問われたイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、CIAから派遣された監視役オーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)と強制的にコンビを組まされ、プルトニウム奪還を目指すことに。
だがその陰には、かつての敵・レーンの思惑、そしてイーサン自身の過去の選択が複雑に絡み合っていた。
見どころ
「選ばなかった結果」が、世界を揺るがす。シリーズの到達点。
『フォールアウト』は、シリーズの中でも最も高い評価を得た作品の一つであり、その完成度は「現代アクション映画の到達点」とまで言われています。まず特筆すべきは、徹底して「リアル」にこだわったアクションの数々。パリの市街地を舞台にしたカーチェイス、ロンドンでの屋上ジャンプ、そしてヒマラヤ級の標高を誇るスカイダイビング「HALOジャンプ」まで、すべてをトム・クルーズ自身が実演している点は、もはや伝説的。
また本作では、単なるアクションの連続ではなく、イーサン・ハントという人物の「信念」と「覚悟」が強く浮かび上がってきます。「一人を救うために、多くを危険にさらすのは正しいのか」という問いかけを中心に、彼の過去の選択が今作で次々と「フォールアウト=副作用」として現れます。この倫理的な葛藤が、物語にこれまでにない厚みと切実さを与えています。
加えて、敵役オーガスト・ウォーカー(演:ヘンリー・カヴィル)はシリーズの中でも特にインパクトのあるライバルです。無骨で荒々しく、イーサンとは対照的なスパイ像を体現しており、彼との肉弾戦は「IMF史上最も物理的に痛そうな戦い」として語り継がれるほど迫力があります。
監督は前作に続きクリストファー・マッカリーが務め、緻密なプロット構成、感情を動かすドラマ、スピード感ある演出の三拍子がそろっています。さらにシリーズのレギュラーメンバーたちの信頼関係や、再登場するイルサ・ファウストとの微妙な距離感など、ファンにとっても嬉しい展開が随所にちりばめられています。
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『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(2023年)

作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE |
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原題 | Mission: Impossible – Dead Reckoning – Part One |
製作年/国 | 2023年/アメリカ |
上映時間 | 163分(2時間43分) |
ジャンル | アクション |
監督 | クリストファー・マッカリー |
脚本 | クリストファー・マッカリー |
キャスト | トム・クルーズ サイモン・ペッグ レベッカ・ファーガソン ヴィング・レイムス ヴァネッサ・カービー ヘンリー・ツェーニー 他 |
あらすじ
かつてない脅威が、世界に迫っていた。敵は人間ではない。各国政府がひた隠しにする超高度AIプログラム「エンティティ」。それは制御不能な知性を持ち、情報、操作、破壊を自在に行える存在として、静かに世界を揺るがし始めていた。
IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、このAIを完全にコントロールできる鍵を巡り、再び命を賭した任務へと身を投じる。しかし、その鍵を狙うのは敵だけではない。各国の諜報機関、そしてイーサン自身の過去に関わる者たちまでもが動き出す。
舞台は中東からヨーロッパへ。列車、空港、そして水中…あらゆる環境下で、時間との戦いが繰り広げられる。そして彼の前に立ちはだかるのは、予測不能なAIと、冷酷な暗殺者ガブリエル。イーサンは、果たして「最も正しい選択」を貫けるのか。
見どころ
敵は“AI”──任務か、信念か。世界の未来をかけた戦いが始まる。
『デッドレコニング PART ONE』最大の注目ポイントは、敵が「AI」というこれまでにない抽象的かつ現実的な脅威であることです。この設定が生み出す「誰が本当に敵なのか」「何が事実なのか」という不確かさが、シリーズにこれまで以上の緊張感をもたらしています。
そしてもちろん、アクションは今回も桁違いのスケールです。特に話題となったのは、トム・クルーズ本人がバイクで断崖絶壁からダイブしてスカイダイビングに移行するという、前代未聞の実写スタント。さらに、列車上での格闘戦や高速列車からの脱出など、アナログとデジタルが融合したアクションも盛りだくさんです。
新キャラクターとして登場するグレース(ヘイリー・アトウェル)は、スパイでも軍人でもない一般のスリ師ながら、物語の鍵を握る存在として活躍します。また、イーサンと旧知の敵ガブリエルとの因縁や、イルサ・ファウストとの複雑な関係性も描かれており、シリーズを通じて積み上げてきたキャラクターの歴史が、ここにきてより重みを持って活かされているのが印象的です。
監督はシリーズ3作目となるクリストファー・マッカリー。緻密な脚本、圧倒的な実写アクション、そして観客の心をつかんで離さない編集手腕が光り、まさに「ハリウッドアクションの真骨頂」と言える一本に仕上がっています。
そして忘れてはならないのが、タイトルが「PART ONE」であること。本作はあくまで序章であり、イーサンの戦いは次作『ファイナル・レコニング』へと続いていきます。
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『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年)

作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング |
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原題 | Mission: Impossible – The Final Reckoning |
製作年/国 | 2025年/アメリカ |
上映時間 | 169分(2時間49分) |
ジャンル | アクション |
監督 | クリストファー・マッカリー |
脚本 | クリストファー・マッカリー |
キャスト | トム・クルーズ サイモン・ペッグ ヴィング・レイムス ヴァネッサ・カービー ヘンリー・ツェーニー ポム・クレメンティエフ 他 |
あらすじ
イーサン・ハントは激しい任務の末、2本の鍵を手に入れた。しかし、その鍵がもたらす力の危険性に気づいた彼は、アメリカ政府の命令に背き、鍵を渡さずに姿を消した。それから2カ月が経過する。
その裏で、人類の存亡に関わる新たな脅威が静かに動き始めていた。人工知能「エンティティ」である。極めて高度な知性を持つこのAIは、各国のネットワークに潜入し、情報を改ざん。フェイクニュースの拡散を通じて支持者を増やし、世界中で「信者」と呼ばれる存在を誕生させていた。信者たちはエンティティを神のように崇め、「世界の終わり」を叫びながら社会を混乱させていく。世界は分断され、秩序は崩壊の危機に瀕していた。
エンティティの真の目的は、核兵器保有国のシステムを掌握し、世界各地に核を落とすことで人類を滅亡へと導くこと。その暴走を止められる手段こそが、イーサンが入手した2本の鍵だった。
前回のミッションでイーサンはこの鍵を回収することに成功するが、鍵をもし政府に渡せば、その鍵を使ってエンティティを自国の利益のために利用する可能性がある。そう判断したイーサンは、誰にも鍵を渡さず、自らがエンティティを破壊することを選択する。
『M:I』シリーズは完結してしまうのか?
個人的な意見ですが、「続編の可能性は無くはない」と思っています。
トムの年齢的にアクションが難しくなってくることや、トム本人がプレミアで『ファイナル・レコニング』が最終章であると発言したことから、この第8作目が最後との線が濃厚ではあります。
ですが、ネタバレになってしまうのであまり詳細に解説は出来ませんが、『ファイナル・レコニング』の終わり方だったり、トムが100歳まで映画を作り続けたいと明言していることだったり、種は色んな所に撒かれているような気もします。
作中でもイーサンに向けて「世界は君を必要としている」というセリフがあったように、現実世界でもトムが再び映画の世界に必要とされれるタイミングが来るのではないでしょうか。
0.1秒のタイミングを逃すことが無ければ、また違った形でも、また劇場でイーサンに出会える日が来るかもしれません。
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