【ネタバレ感想】『ルビー・スパークス』ラブコメディと思って観たら実は大間違い!?

今回ご紹介する映画は、『ルビー・スパークス』です。

本作は、2012年に公開された恋愛映画です。ヒロイン役でもあるゾーイ・カザンが脚本を務め、また主演のポール・ダノとともに製作総指揮を担当しました。

みなと

後に夫婦となる二人で作成された恋愛映画はどんなものか興味深い!

本記事では、『ルビー・スパークス』をネタバレありでご紹介します。

目次

作品情報

タイトルルビー・スパークス
原題Ruby Sparks
製作年/国2012年/アメリカ
上映時間104分(1時間44分)
ジャンルドラマ/コメディ
監督ジョナサン・デイトン
ヴァレリー・ファリス
脚本ゾーイ・カザン
キャストポール・ダノ
ゾーイ・カザン
アントニオ・バンデラス
アネット・ベニング
スティーヴ・クーガン
エリオット・グルード 他

予告動画

あらすじ

若手小説家である主人公カルヴィンは、大ヒットしたデビュー作を出版したのちにスランプから脱出できず何も書くことができずにいた。

ある日から、知り合いの精神科医の勧めで夢に出てきた女性をモデルにした小説を書くことに。

すると、彼が夢で出会った女性が現実の世界に現れた!?

以下、ネタバレ含みます

ここからはネタバレを含んだ内容となります。ご留意いただいた上、ご覧ください。

ざっくりネタバレ

カルヴィンとルビーの微笑ましいシーン
(C)2012 Twentieth Century Fox

物語は、主人公の小説家カルヴィンが、自身が作るの小説の登場人物であるルビー・スパークスが現実に現れるところから始まります。

カルヴィンは夢に見ていたルビーの言動をコントロールすることができ、彼女を自分が理想とする女性にすることができると気付きます。

始めはカルヴィンがルビーを自分の思い通りにし、幸せな関係を築くことを楽しみます。しかし、次第にカルヴィンは、ルビーが自分の思い通りにならないことや、今まで彼女を束縛してきたことの反動から、彼女の思いや自主性を尊重すべきだと思い至ります。

そして映画の終盤では、カルヴィンはルビーを自らの支配から解放し、ルビーはカルヴィンの元から離れていきました。

最後のシーンでは、カルヴィンがルビーそっくりな女性と出会い、カルヴィンは彼女ともう一度やり直したいと伝えるところでエンドロールを迎えます。

カルヴィンわがまま過ぎません?

カルヴィンがルビーの目を隠し、楽しそうにしているシーン
(C)2012 Twentieth Century Fox

いきなりすみません。

とにかく、カルヴィンがルビーのことを自分のモノだと、自分の思い通りになるからと都合いい方向に強引に持っていってましたね。

  • フランス語を話さる
  • 犬にさせる
  • 気に入らないパーティから連れ戻させる
みなと

率直に言うと観てて不快でした。。。

物語の大半が「カルヴィンによって作られたルビーの話」で進んでいくので、なんと言うかただカルヴィンの理想の人はこんな人なんだよ〜こんな自分に都合のいい彼女欲しかったんだよね〜っていう紹介的な映画って言っても過言ではないと思います。

何より恐ろしさを感じたのは、カルヴィンがルビーにネタばらしをしたシーン

ルビーを目の前にして、カルヴィンはタイプライターを打ち続ける。ルビーが壊れるくらい自分のその不思議な能力を見せつけて、さらには自分のことを天才と呼ばせる。その時のカルヴィンの表情は恐怖そのものでした。

そんなことをさせておいて、後にカルヴィンはルビーを自由にさせますが、それは彼がただルビーが作られたモノだと気付いただけで、彼女への愛情や尊敬とかからきてるものでは間違いなくありませんでした。

みなと

もう本当に彼女への愛が全く伝わってきません、、、

逃げ出すルビーを止めるカルヴィン
(C)2012 Twentieth Century Fox

今、思うとこのシーン、めっちゃ首絞めてますやんって見えるシーンでした。
この表現がカルヴィンの独占欲を演じていたのかもしれませんね。

そして後にカルヴィンは「The Girlfriend」という彼女を題材にした本でベストセラーになります。
さらには、愛犬と散歩中にルビーそっくりの女性と出会い、「もう一度やり直しさせてほしい」と伝えます。

みなと

いや、もうなんて言うんですかね、都合良すぎなんですよ(笑)

結局カルヴィンは理想の女性を自分の思いのままにできること自覚して、散々思い通りに操った後にそっくりさんとやり直し。作られたルビーから何かを学んでカルヴィンが成長するストーリーなんかでもなく、ただ思い通りにならないと不機嫌になり、強引に自分色に染めていくストーリーだと感じてしまいました、、

もうカルヴィンには言ってやりたいです。『お前のこと誰が好きなん?』
※あくまでも個人の感想です。

まとめ

物語の最後、ルビーそっくりの女性に出会うカルヴィン
(C)2012 Twentieth Century Fox

複雑な愛のカタチながらも、幸せとは何かを伝えてくれる作品!!

今回ご紹介したように、主人公のカルヴィンにはルビーに対する執着や独占欲が隠れもせずかなり表現されていました。それは捉え方によっては愛ですが、一方では不自由。

作中のカルヴィン自体が成長したかと言われると、うーん、と思える部分もありました。ですが、むしろその姿を客観的に観ることで個人個人の幸せとはどういうものなのか考えさせられました。

要所に恐怖が感じられるシーンがあるものの、カルヴィンとルビーの掛け合いは面白いです!そして何より、ルビーが可愛い!!

是非皆さんもお楽しみください!

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